水道水を飲んでも大丈夫な理由 [水道水は危ないのか?]

この数日、飲み水や食品の汚染を、ガイガーカウンターで調べられるのかどうか、考えていました。

私の住む地域は、今回の地震による影響はあまりなかったので、

懐中電灯やボトル入りの飲み水が売り切れることもなく、

自分の娘はまだ乳児ですが、普通に蛇口からの水を沸かしてミルクを作っています。


ガイガーカウンターについて云々する手前、かなり古い自作の計測器があるので、

改めて、飲み水の放射線量を調べてみました。

α線も拾うことのできるGM管を使っており、計数しかできない簡単なものです。

ラジウムをその窓に近づけると、すさまじい勢いでピコピコと数え始めます。

放射線を検知するプローブの窓の面積は1平方cmあり、

ラジウムとプローブの間に、紙を挟むと、γ線だけを拾うようになります。

要するに、α線かどうかを知るには、紙を挟んだ時の変化を見ればいいんです。

プローブを、窓の外や壁などに向けておくと、放射線がピコピコ入ってきます。

空や地べた、コンクリートや石などからも、放射線が出てくるわけです。

その放射線のカウント数は、約20cpm、一分間に20回程度。

この値は、この地域でのバックグラウンド放射線量を表します。

平常時、この地域では、一分間にその窓を通過するα粒子、β粒子、

あるいはγ線光子が、20個程度あるということです。

ほんの、1平方センチの窓を通る自然放射線が、一分間に20回。

人間の体のを通過する量を考えると、人体の表面積は何平方メートルもあるので、

その数万倍。

人の体には、普通に生活しているだけで、数十万の放射線が通過しているわけです。



さて、2リットル程のバケツに水道水をいれて測ってみました。

自然放射線の20回程度と比べて、どうなるでしょうか?

多くなる?

少なくなる?




答えは、少なくなるでした。

一分あたり、12回ほどです。

水は放射線を通過させにくいので、自然放射線が、ある程度抑えられた結果と思われます。

さて、詳しく調べてみましょう。

バケツは形が複雑なので、半径6.3cmの球体に丸めてしまうと、

ちょうど1kgの水の球体が出来上がります。

しかも、面積がちょうど計算しやすい。

4πr・r(心配あーるの二乗)≒500平方センチ!!

その球体から周囲に飛び出す放射線の数は、

プローブの窓の面積1平方cmあたり20個を500倍して、

ちょうど、一分間あたり6000個。


6000個の原子が、その球体の中で崩壊した勘定になります。

え、この時点で、その水ってやばそうですけど。

これを、1秒あたりの崩壊数に直すため60で割ると、ちょうど100回毎秒、

つまり100Bq/kg(ベクレル毎キログラムと)いうことになります。

おっと、乳児には飲ませられない値になってしまいました。


バックグラウンド放射線という面倒なものがあるので、まずこの値を知っておかなくては、

世界中の水が信用できなくなってしまいます。


WHOの基準は10Bq/kgなので、うちの水もこの基準を超えていないことにしておきます。

バックグラウンド放射線というものが、基準値と比べてかなり大きなものなので、

もし仮に、ここに汚染された水があったとしても、そこから出る放射線は、

たいしたことがないかもしれません。


そもそも、危険との境界線が基準値なのではなく、

安全なレベルの目安なわけですね。


食べ物の賞味期限に似ている気がします。

賞味期限を10日過ぎたって、食えるものはたくさんありますからね。

おっと、こういうのを軽はずみな発言と言うんですよね。

少なくとも国会議員は言ってはいけません。


さて、市販のガイガーカウンターは、「シーベルトSv」という単位で表されるわけですが、

その場合はどうでしょうか。

日本国内でのバックグラウンドの放射線量は(今は違うという人もいるかも知れませんが)、

東日本が0.03μSv/h程度、近畿あたりが0.05μSv/h程度です。


計測器をお持ちの方は試して見ていただきたいのですが、

バケツの水に計測器を近づけると、0.02~0.03μSv/hを示すはずですが、いかがでしょうか?

(ちなみに、中国製の計測器の単位はuSv/hになっていますが、気にしないことにしましょう)

この原因の多くは、バケツの外にあります。

要するに、バックグラウンドの放射線量を、水のフィルターを通して、測っているようなものなわけです。

ですから、もしも仮に、どこかの水が、平均的なバックグラウンドの値である

0.05μSv/hを大きく上回っていて、

かつ、その地域でのバックグラウンドの値を「少しでも」超えていたとしたら、

その水の中には、何かがあることになります。

例えば、バケツの水が、0.1μSv/hを示した場合。

まず、バックグラウンド放射線量を測るべきです。

バックグラウンドの放射線量が、0.15μSv/hとか、

その程度になっていたなら、原因はバケツの中ではなく、

むしろ、バケツの中の水のほうが、正常なわけです。



「家族を守る」という名目で書いていますが、ガイガーカウンターは、必需品ではありません。

しかしそのメガネがなければ見えない驚異があるなら、そのメガネを手に入れる理由はあると思います。

でもやっぱり必需品ではありません。

でもこちらは在庫がありそうです・・・
受注販売商品受注販売■数量限定■放射能測定器/ ガイガーカウンター/放射線/測定/RAY-2000A

こちらは、4月末に入荷だそうです・・・
災害対策★1年保証付き【ガイガーカウンター】放射能測定器・放射線測定器 RAY-2000A



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